くもちの知識袋

〜日々の気づき〜

【Vlog】実力という意味不明な聞き慣れた言葉

くもちです。

先月発売のジャンプスクエアに掲載されていた漫画があるのですが、とても現実的な観点で「実力」とはなにかを説明していたので紹介します。

 

「実力」とは「結果」である。

なんの実力は一旦置いておいて、何をするにしても結果を出している人が実力のある人となる。という考え方です。

では、結果を出すとはいったいなんなのでしょうか。

結果を出すとは

漫画に習った形で結果とは何か書いていきます。

たい焼き屋が2店舗並んでいました。片方は「A」もう片方は「B」とします。

どちらも自分のたい焼き屋を人気のお店にしようと考えています。

Aのたい焼き屋

店主は作り方は毎回目分量で適当ですが味は美味しいです。点数でつけるなら80点〜100点のたい焼きができます。

Bのたい焼き屋

店主は安定してたくさん量を作るため、レシピを書き留めマニュアルを作成しました。しかし、味は70点程度です。

さて、「実力」があるのはどちらでしょうか。

先ほどの定義の話に直すとお客さんは美味しいたい焼きのお店に足を運びますから、人気があるのは「A」ということになりますね。

つまり実力のあるたい焼きは他よりも「美味しいたい焼きを提供できて人気がある」という結果をだした「A」なのです。

 

そして、そんなAとBのたい焼き屋は従業員を2人ずつ増やしてさらにたい焼き屋を盛り上げようとしました。

 

Aのたい焼き屋

店主は自分がやれば美味しいのが作れるので新たな2人の従業員には列整備と厨房の手伝いをやらせました。

Bのたい焼き屋

店主が作ったマニュアルで従業員2人が店を回し、店主はビラ配りやイベントなどで集客をしました。さらに店主それぞれにオリジナルたい焼きを考案してもらいました。

 

結論から書くと今回の場合実力があるのは「B」となります。

人気がある店というのは美味しいたい焼きを作れるAではなく、普通のたい焼きをたくさん売ることができるBが売上が多くなり人気の店になります。

「A」は店主個人の実力がありましたが「B」はチームとして実力があったわけですね。

さらに深ぼると、「B」のチームはマニュアルが完成されているため、チーム全員が同じ味のたい焼きを作ることができます。そして、自分で商品開発をさせているため店員2人にも結果をださせて実力をアップさせています。

それに対し「A」は店主しかたい焼きをつくれません。そのため、店主が風邪を引いたら終わりです。雇った2人もやっている作業は上手くはなりますがそれだけです。それぞれ個人の成長はありません。

 

自分の能力を活かすのが得意な「Aの店主」、チームの能力を活かすのが得意な「Bの店主」 

 

今回の命題「たい焼き店を人気にする」という点においては、「Bの店主」の実力が上ということになります。

もちろん「たい焼きを美味しく作る」であれば、「Aの店主」の方が実力が上なのですが、求められている「結果」が出せなければそれは実力とは言わないのです。

 

今回漫画では、Aの店員が「自分もたい焼き屋を盛り上げられるようになりたい」と悩むのですが、そんな彼は努力し、練習して75点のたい焼きを作ることができました。しかし、自分ではたい焼きを作らせてもらえないので、うまくたい焼きを作れても意味がないのです。

恐ろしいことに、言われたことをしていただけの店員は自分の店の人気低迷をどうにかしたくても、「なぜ人気がないのか」を考える土台がなかったのです。

なにが悪いのかを正しく認識できないと、正しい努力ができないの一例ですね。

 

なかなか厳しい話をしましたが、こんなシビアな内容を書いている漫画ってなんの漫画だよ!って感じですよね。

私の好きな漫画でワールドトリガーと言います。ぜひ読んでみてください!

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